春の舞楽会2020記念演奏 |
通常の舞楽会では上演しない笛の独奏を公開しましたので、お楽しみください。
https://soundcloud.com/c48krjlsdcsk
収録曲は、以下のとおり。
1.春鶯囀序(しゅんのうでんのじょ)
舞楽会では、大曲の一具(調子・遊声・序・颯踏・入破・鳥声・急声)を
全て上演予定でした。
本年は、新春公演にて一具、後楽園にて遊声と颯踏を上演できましたので、
今を思えば、ありがたいことです。
春に鶯が囀(さえず)る姿を、音楽と舞にしたと伝えられる唐楽の名曲で、
源氏物語や枕草子にも登場します。
このうち「序」は、序吹きという無拍節で、曲の流れを造ることが難しく、
独奏の公演は稀です。
2.皇麞破一帖・同九帖(おうじょうのはいちじょう・どうきゅうじょう)
大曲で、曲と舞の大半が途絶え、曲の破の一部と急が継承されています。
急は神前奏楽の名曲ですが、破は長く、通常演奏する機会がありません。
破は、一帖が延拍子、九帖が早拍子と、曲ごとに拍子が変化しながら、
急へと旋律を引き継ぎます。
3.一行の賦(いちぎょうのぶ)
芝祐靖先生の代表作。5部構成の変化に富む難曲のため、公演は稀です。
昨年夏の追悼演奏に続き2回目。龍笛の現代曲(盤渉調・黄鐘調)です。
アマビエの絵を画家から贈呈いただ御礼として、先週収録しました。※
※最後に子供の声が入り、音にも動揺がある面白い作品になりました。