多度雅楽会は、日本古来の雅楽と舞楽を現代に伝える市民文化活動の団体で、東京と三重を拠点に稽古や公演、次世代への伝承活動を行っています。
多度雅楽会の概要と理念
多度雅楽会は、三重県桑名市多度町に由来する伝統ある雅楽を、庭園や自然を舞台に演奏・舞いながらその芸術美を追求する団体です。館主の田中松緑氏は、30年以上にわたる多度大社楽人としての経験を基に、千三百年前の古文書や江戸時代の資料を参考にした伝統の復興と継承に力を注いでいます。活動は、若い世代にも親しみやすい形で運営され、雅楽の美しさを広く伝えることが目的です。
活動内容
稽古:東京・門前仲町の富岡八幡宮や、三重県多度町で定期的に稽古を行い、管絃(笙、篳篥、龍笛)、舞楽、歌物など幅広い雅楽を学べます。個人指導も充実しており、初心者も参加可能です。
公演:春と秋には六華苑や豊洲シビックセンターホールで本格的な舞台公演を開催しています。最新の新春公演では、最高峰の舞楽「蘇合香」や格式高い「太平楽」を上演し、子供たちの舞「迦陵頻」「納曽利」なども披露されます 。
次世代への伝承:子供の舞人育成や地域文化の継承に力を入れており、演目の指導や発表の機会を提供しています 。
雅楽振興会:高価な舞楽装束や楽器の共有・貸与を行う財団を設立して、会員が必要に応じて装束や楽器を利用できる仕組みを整え、普及活動を支援しています 。
主な公演と魅力
蘇合香:古代インドに由来し、平安時代に遣唐使を通じて伝来した大曲。多度雅楽会は全編を上演しており、華麗な装束と管楽器・打楽器の演奏が特徴です
太平楽:祝賀の舞で、天皇即位などの慶祝行事に使用される格式ある舞。古代甲冑姿の舞人が鉾や太刀を舞台で振り巡らせ、序破急の組曲形式で迫力ある演技を楽しめます
子供舞:「迦陵頻」「納曽利」など、極楽浄土の鳥や龍の動きを表現した華麗な舞が披露され、地域の子どもたちの文化継承も兼ねています
参加・アクセス情報
稽古場所:東京(門前仲町・富岡八幡宮)、三重(多度町)
公式サイト・情報:稽古詳細や公演情報、YouTubeでの演奏映像確認が可能です
チケット:公演はチケット制で、オンライン購入可能。2026年新春公演は豊洲シビックセンターホールで開催されました
多度雅楽会は、雅楽の普及と地域文化の継承に努め、伝統と現代の美を融合させた舞台表現を提供する団体として、多くの人に日本古来の音楽・舞の魅力を体験させています。